2020年11月12日 4:28 pm

 始めまして。コンプリートパスで中1中2英語及び高校国語を担当しております中川と申します。
今回は、先日行った「定期試験大反省会」でのことをお伝えしたいと思います。

 「バッチリ出る講座の中で役に立ったこと、次もやって欲しいことは何か」と質問した際、東海中学2年生の参加者全員の答えで共通した内容が2つありました。

 一つは「国語副の授業を行ったこと」です。コンプリートパスは通常も定期試験対策の授業も少人数(ソーシャルディスタンス取り放題です)。生徒をあてまくります。また文法に対しては高校生に行うのと同じレベルの内容を行います。ちなみに公立高校の高1の教科書に必ず載っており、菊里高校でも出題される「児の空寝」という説話は、東海中学校では2年生の出題範囲でした。高校生に「これ中学生のテスト範囲だったよ」というと非常に驚かれます。今回は敬語と助動詞がテスト範囲。完全に高校内容ですね。センター試験でも頻出でした。

 今回の範囲である枕草子の「心もとなきもの」という文章では「ただなすげそ」(訳:もう糸を刺し通すな)という表現が出てくるのですが、「な」(副詞)+「動詞の連用形(カ変・サ変は未然形)」+「そ」(助詞)で「するな」という禁止の表現だということを知らずにいた生徒が複数いてびっくりしました。品詞分解の説明後「あ、だからそういう意味なのか」とやっと腑に落ちた様子。「ただな」と切ったり(「それな」に似ているね★)、「ただなす」で切ったり(秋の味覚?)、油断なりません。では「なみそ」の訳は?と尋ねると、そこはさすが東海生、すぐに「みるな!」と答えが返ってきました。(※動詞「見る」の連用形は「み」です。)

 東海の古文の勉強は、ともすれば口語訳の暗記になりがちですが、それでは入試に必要な知識の蓄積にはなりません。非常にもったいない!文法的な理由を説明し、理解できれば、東海生なら応用をきかせることは難しくないはずです。ただ、「文法的に理解しよう」という気持ちが持てるか、それが必要だと思ってもらえるかが勝負だと思っています。

生徒には穴埋めの口語訳のプリントを渡したうえで授業をしています。訳だけ覚えりゃいいと思っているのなら「授業をして欲しい」ではなく、「プリントをよこせ」となるはずですが、皆が「授業をして」と書いていました。中でも、「もっと時間を取って欲しい」という意見が多くありました。授業では、上記のように細かな文法事項にも触れています。高校生でも「めんどくせー」と思う、文法満載の授業を面倒くさがらないこと、訳だけでは足りないと思ってもらえていること、(だと解釈し)その気持ちに応えるべく、もっと鍛えていこうと思います。大学入試で、「やっといてよかった」と思い知れ!
 
 2学期中間テストの東海中2全体の国語副の平均点は55点。近年まれにみる低さです。分析するに、文法は高校レベル、訳も逐語訳ができていないと正解が選べない選択肢ばかりで「これは難しいな」と思わせるものでした。分布表を見ると90点以上はたったの1人、80点以上も15人という結果。しかし平均点が何点であろうと、塾生受講生は80点を切らせてはいけないと思っています。次のテストの範囲は『徒然草』に『大鏡』そして入試再頻出文法「助動詞」(のはず)です。定期試験はもちろん取る、そして入試に使える力をつける。そんな講座にしていきたいと思います。

 アンケートの中で「やってよかった」のもう一つは、英語の本文の「ディクテーション」でした。この話題については、また次のブログでお伝えしたいと思います。

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