こんにちは。理系科目を担当している辰巳です。
今回は受験とは少し違ったお話を。
10月7日にノーベル化学賞が発表されましたね。記憶に新しい方もいるかと思われます。
ドイツ・マックスプランク研究所のエマニュエル・シャルパンティエ氏(51)=フランス国籍=と米カリフォルニア大バークリー校のジェニファー・ダウドナ氏(56)に授与すると発表されました。
お二人は2012年にCRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)という技術で効率よくゲノムの編集を行えることを発見、開発されました。
すでに現在ではかなりの分野で活躍している技術で、筋肉量の多い真鯛や涙の出ない玉ねぎなども作られる一方で、遺伝性の病気の治療にも活用されています。今後ますます発展していく技術となるでしょうね。
中国でCRISPR/Cas9を用いた双子が誕生したニュースは衝撃的なものでしたが、
遺伝子操作関係の話を聞くと、大学時代の教授の話を思い出します。
どこまで本当なのか(失礼!)わからない話でしたが、数名の外国の方が教授のもとを訪ね
「クローンを作ってほしい」と頼まれたそうです。名前は伏せますが誰もが知っている故人です。
もちろん丁重にお断りしたそうですが、教授は「科学者であるためには、まず正しい倫理観をもたねばならない」とおっしゃっていました。科学における可能性の追求と倫理観とはいつの時代でも難しい問題ですね。
ともあれ、うちの教え子たちにもいずれ大きな発見をしてもらい、科学の発展に貢献してもらいたいものです。
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